遺品の写真・アルバムはどう整理する?残す基準とデジタル化のコツ
遺品整理や実家の片付けで、多くの方が手を止めてしまうのが大量の写真とアルバムです。どれを残し、どう保管するかの基準とデジタル化のコツを、遺品整理・生前整理をお引き受けしているあなたの街のグループがご案内します。
写真は1枚ずつ見始めると思い出がよみがえり、なかなか先へ進みません。「全部は残せないけれど、捨てる決心もつかない」と迷うのは自然なことです。先に進め方と基準を決めておくと、気持ちの負担を抑えながら整理できます。
写真の整理を始める前に決めておくこと
期限と作業する場所を決める
写真の整理は、家具や家電の片付けとは別の作業として切り分けるのがおすすめです。アルバムや写真の入った箱を一つの部屋か段ボールにまとめ、「この日までに選ぶ」と期限を決めておくと、片付け全体の段取りが崩れにくくなります。
家族で分担のしかたを話し合う
写真は、ご兄弟やご親族それぞれに思い入れがある品です。誰か一人で選んでしまうと、あとから「あの写真が欲しかった」という行き違いが起こりがちです。集まれる日にまとめて見る、遠方のご家族にはスマートフォンで撮って送る、など全員が目を通せる方法を先に決めておきましょう。
残す写真を選ぶ3つの基準
故人やご家族の顔がよく写っているもの
まず残したいのは、故人の表情がよく分かる写真や、家族がそろって写っている写真です。似た構図の写真が何枚もある場合は、いちばん表情のよい1枚を選べば十分なことがほとんどです。
家族それぞれが手元に置きたいもの
子どもの頃の写真や結婚式の写真など、特定のご家族にとって大切な写真は、その方にお渡しする分として取り分けておきます。形見の分け方の考え方は形見分けのマナーと進め方でもご紹介しています。
暮らしや行事の記録として意味があるもの
住んでいた家や町並み、旅行先、行事の写真は、全部ではなく「その時期が分かる数枚」に絞ると量を大きく減らせます。人が写っていない風景写真やピントの合っていない写真は、手放す候補にしやすい写真です。
なお、アルバムや写真の束の間に、手紙やメモ、書類などが挟まっていることもあります。中身を確かめずに箱ごと手放さず、1冊ずつ開いて確認してください。見落としやすい品は遺品整理で捨ててはいけないものにまとめています。
デジタル化して残すときのコツ
アルバムのままでは置き場所に困る場合は、写真をデータにして残す方法があります。スマートフォンで撮影する、スキャナーで読み取る、写真のデータ化を請け負うサービスに頼む、といった方法から、枚数と手間に合わせて選びます。
- ファイル名やフォルダ名に「年」と「行事名」を入れておくと、あとから探しやすくなります
- 保存先は1か所にせず、パソコンと外付けの記録媒体、クラウドなど複数に分けておくと安心です
- どこに保存したか、パスワードの控えをどこに置いたかを、信頼できるご家族に伝えておきます
データにした写真も、持ち主が亡くなったあとに家族が見られなければ「デジタル遺品」になってしまいます。保存先の伝え方はデジタル遺品の整理と備えもあわせてご覧ください。
手放す写真の扱い方
写真には、ご家族だけでなく友人や近所の方の顔、住所の分かる表札などが写っていることがあります。手放す写真は紙袋や封筒などで包んで中が見えないようにしたうえで、ご実家など、ごみを出す地域の自治体が指定する袋・出し方に沿って出しましょう。分別の区分は自治体によって異なり、アルバムの金具などは別の区分になることもあります。
そのまま手放すことに気持ちが追いつかない場合は、写真のお焚き上げを受け付けている寺社もあります。受け付けの有無や方法は寺社ごとに違うため、事前に問い合わせてから持ち込むようにしてください。
業者に片付けを頼むときに伝えておきたいこと
写真を選ぶ時間が取れないまま片付けの日程が決まることもあります。その場合は、写真やアルバムを「全部残す」「あとで家族で選ぶ」など、どう扱いたいかをお見積りの際にお伝えください。当社では、貴重品や重要書類の仕分けも含めてお引き受けしています。お立ち会いが難しい場合は、作業前後の写真をお送りして状況をご報告します。
ご自身の写真を元気なうちに選んでおくことも、ご家族の負担を軽くする備えになります。生前整理の進め方は生前整理・実家の片付けのページでご紹介しています。
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